『ブギーポップ・イン・ザ・ミラー パンドラ』の紹介と感想

ども、はじめまして。
そして、こんにちは。

このサイトに来ていただき、ありがとうございます。

読書(ライトノベル含む)、美術や演劇、落語などの

エンタメが好きなshinmai-shufhu(新米主夫)です。

本日ここで紹介するのは

電撃文庫(ライトノベル)の方向性を決めたといわれている

『ブギーポップは笑わない』。

そのシリーズ第4巻

『ブギーポップ・イン・ザ・ミラー パンドラ』

の紹介と感想について書いていきたいと思います。

この記事を読んで興味を持って頂けるとうれしいです。

Pandora1

目次

  1. 『ブギーポップ』シリーズとは?
  2. 上遠野 浩平(かどの こうへい)さんとは?
  3. イラストレーター 緒方 剛志さんの関わる作品
  4. この作品のあらすじ
  5. 章タイトル
  6. キャラクター紹介
  7. shinmai-shufhu(新米主夫)の感想と評価
  8. まとめ

1.『ブギーポップ』シリーズとは?

1作目の『ブギーポップは笑わない』で

第4回(1998年)電撃ゲーム小説大賞の「大賞」受賞。

当時のSFの舞台設定といえば、

「ドラゴンやエルフなどが出てくるファンタジーの世界」など

というが一般的だったのを

「もしかしたら私たちの高校で、もしくは日常社会(の裏側で)。」

にされた作品です。

(今は異世界や転生などの「やり直し系」が主流のようですね)

『〈物語〉シリーズ』などで有名な西尾 維新さん、

『Fate/stay night』などで有名な奈須 きのこさんや

『キノの旅』シリーズの時雨沢 恵一さん

などにも影響を与えた作品です。

現在、『ブギーポップ』シリーズは23巻。

2019年5月10日には、23巻目の新刊

『ブギーポップ・オールマイティ ディジーがリジーを想うとき』

が発売されました!!

この作品の作者は

上遠野 浩平(かどの こうへい)さん。

イラストレーターは

緒方 剛志(おがた つよし)さんです。

このシリーズは、このコンビなので、

ブギーポップといえば、この作風にこのイラスト!!」

というぐらい。

なのでアニメ化されて、

キャラクターを見て違ったら

反射的に違和感をもってしまうぐらいです。

まぁ21年も読んでるとそうなっちゃいますよね。。。

アニメ(2回)、実写映画漫画は4種(1つは緒方剛志さん)

と展開されてます。

2.上遠野 浩平(かどの こうへい)さんとは?

1968年千葉県生まれの小説家さんです。

1998年『ブギーポップは笑わない』

第4回電撃ゲーム小説大賞の「大賞」を受賞し、

電撃文庫よりデビューされました。

当初は、電撃文庫『ブギーポップ』シリーズを出されてましたが、

のちに講談社徳間文庫をはじめ、

他社でもブギーポップに連なる作品を出されてます。

3.イラストレーター 緒方 剛志さんが関わる作品

【イラスト】

『ブギーポップ』シリーズ

作者:上遠野 浩平

出版社/メーカー:メディアワークス

『自転地球儀世界』シリーズ(全3巻)

作者:田中 芳樹(3巻のみ一条 理希との共著)

出版社/メーカー:徳間デュアル文庫

『なぞの転校生』

作者:眉村 卓

出版社/メーカー:講談社青い鳥文庫f

『ねらわれた学園』

作者:眉村 卓

出版社/メーカー:講談社青い鳥文庫f

『カードゲームクロニクル』シリーズ

作者:石崎 洋司

出版社/メーカー: 講談社青い鳥文庫

『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』

作者:千葉 智宏

出版社/メーカー:角川スニーカー文庫

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』

作者:千葉 智宏

出版社/メーカー:角川スニーカー文庫

【漫画】

『ブギーポップは笑わない』

出版社/メーカー:メディアワークス

(旧版と新装版があります)

【画集】

『緒方剛志画集―BOOGIEPOP AND OTHERS』

出版社/メーカー:メディアワークス

など

4.この作品のあらすじ

霧間 凪と末間 和子との会話から始まります。

アベルやカインの話。

そして、パンドラの匣の話。

最後に残ったのは、“希望”ではなく“未来”ではだったと。

そして、『パンドラ』が始まります。

5.章タイトル

六人 Our Gang

数宮三都雄 Baby Talk

七音恭子 Aroma

天色優 Stigma

世界の中心 Heart of The World

神元功志 Whispering

辻希美 Automatic

海影香純 Into Eyes

Blood

6.キャラクター紹介

海影 香純(みかげ かすみ)

17歳。高校を親友の峰岸の件で退学。

竹田 啓司とは中学の同級生。竹田と宮下 藤花が付き合った当日に会っている。

霧間 凪とは小学校のときの同級生

瞳などに未来が見える“イントゥ・アイズ”

七音 恭子(ななね きょうこ)

身長は170cmぐらいの家出少女。

未来の匂いをかぐことができる“アロマ”

数宮 三都雄(かずみや みつお)

未来が予知できるのだが、

深く考えない性格なので抽象的に表現してしまう“ベイビィトーク”

6人が集まるきっかけを作った。

神元 功志(こうもと こうじ)

両親は新興宗教の教祖と祠祭だが破門され勘当

未来の音を言う“ウィスパリング”

辻 希美(つじ のぞみ)

神元とは幼なじみ

未来の風景を描く“自動写生(オートマティック)”

天色 優(てんじき ゆう)

女の子に間違われるような細いシルエットの男の子。

未来のことが体に文字となって出る“聖痕(スティグマ)”

実は統和機構単式戦闘タイプの合成人間“ユージン”B7級

キト

金色のヘアバンドをしている人形のような少女

”アウト・オブ・スタンダードライズド”。実験反応Fマイナス。

7.shinmai-shufhu(新米主夫)の感想と評価

shinmai-shufhu(新米主夫)が紹介する

『ブギーポップ・イン・ザ・ミラー パンドラ』の個人的な評価としては

5点を満点とすると

4.75です。

その理由を4項目

「ストーリー」

「設定」

「オリジナリティー」

「文章力」

を5段階で評価していきたいと思います。

それでは、項目ごとの評価点とその理由を。

1番目「ストーリー」

未来が断片的に予知できる少年少女たち6人グループの話が主軸になっています。

彼らの出会い。

彼ら自身の過去、葛藤。

キトを守る戦闘。

そして切ない別れ。

何故に、そうなったのか?

それは読んでのお楽しみ。

よって、「ストーリー」の評価は5といたしました。

2番目は「設定」

彼ら6人の不完全な予知能力。

また、MPLSにおけるヒエラルキーやテリトリーがあることがわかったりと。

わかったこと以上に謎、疑問が増えたりと、

ますます今後が気になる作りになっています。

なので「設定」の評価は4といたしました。

3番目は「オリジナリティー」

竹田 啓司霧間 凪との同級生の登場や

竹田と宮下 藤花が付き合う直前のシーンや

前巻の主人公谷口 正樹織機 綺の喫茶店での会話が描かれていたりと、

これまでの作品を読んでいる人には、

「おおっ!!」と思わせる設定や伏線が垣間見れたりと。

以上がこの作品の魅力だと思いましたので、

オリジナリティー」の評価は5といたしました。

4番目は「文章力」

この作品は、

各章で語り手が異なり、1作目の『ブギーポップは笑わない』を彷彿とさせる作品です。

また、冒頭の末間 和子が語る聖書の『アベルとカイン』の解説。

特に『パンドラの匣』の解説が、また魅力的なのです。

前作までは、なんとなくハッピーな結末を迎えていたのに、

この作品はそれとは一線を画す作品となっております。

なので、「文章力」の評価は5といたしました。

以上の四つの観点から総合評価は4.75とさせていただきました。

まとめ

今回の記事では

『ブギーポップ・イン・ザ・ミラー パンドラ』

について書かせていただきました。

このエピソードは

TVアニメ『ブギーポップは笑わない』(2019年1月~)でも

描かれなかったエピソードなのです。

エピソードになった次巻ももちろん面白いのですが、これも名作なんですよ。

この記事で興味を持っていただけたら嬉しいです。

初めてライトノベルを読む人には、

ぜひともオススメしたいシリーズです。

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